RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

今宵一人で

  急に暖かくなって、ボチボチと春の畑仕事をしています。紅菜苔を初めて蒔きました。茎が紫色の菜っ葉です。赤カブ(ミニ大根のような細長いやつ)、ルッコラも蒔きました。ひねジャガの芽が出てしまったのも植えてしまいました。うまく育つかどうかわかりませんが、育てばもうけものくらいの気分で植えました。

 一度も使わなかったスタッドレスタイヤも2台分交換しました。近くのサービスショップで交換してもらうつもりでしたが、少しでも節約節約と思って自分でやりました。こういう時にNさんから「○○円の仕事だいね」と声をかけられると気分がアップしていたはずなんですが、この春Nさんが亡くなったとの知らせがポストに入っていました。しばらく姿を見ないなあと思っていましたが、しばらく施設に入られていたようです。この近所も知り合いが少しずつ欠けていきます。

 隠居するにはまだ早すぎるので、気合いを入れて素焼きをしました。コロナもあって展示ができるのかどうかはわかりませんが、作りたいものはたくさんあるので、できるものをできるうちにと思っています。

 

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 この前の窯で焼いた皿です。絵じゃなくて化粧土です。いろんなデザインに凝っています。

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 今日の1曲

 チャボロ・シュミットの Seul ce soir(今宵一人で) です。いわゆるマヌーシュ・スウィングで、ジャンゴ・ラインハルトが確立したそうです。マヌーシュ・スウィングの「マヌーシュ」はフランスからベルギーあたりに暮らすロマの人々の通称で、まあロマ的に解釈したスウィング・ジャズということですか。

 ここに挙げたのはシャンソンの有名な曲です。チャボロ・シュミットはラジオで聞いたのか、きっかけはよく覚えていませんが、聴くたびに「すげえなあ」「いいなあ」と感服します。2018年に来日したようですが知りませんでした。

 まあ聴いてみてください。セルマーのギターいいなあ。

  


www.youtube.com

 

 

マンサク サク

 このブログのタイトルにあるマンサクの花が咲きました。うちのはシナマンサクという種類で、よく言うマンサクの花より「いっそう」地味な花ですが、その地味なところがまたかわいいという話はたびたび言っているので以下省略。

 もう1カ月以上咲き続けています。枝も合掌造りのロープがわりに使われたくらい強くてしなやかで丈夫です。しぶとく生きろよと言ってるということでよろしく。

 

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 虹も出て 

 

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 フキノトウも出て(フキ味噌も作ってもらって食べました)

 

 

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 梅も咲いて

 

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 ホレこんなにぷっくりと

 

 

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 今日はアンズの花も咲きました。

 

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 負けじとコブシも咲き出しました。

 

 

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 レンギョウも咲いて春が来ました。

 

 この間散歩のついでに図書館に寄ってみました。あいにくの休館日でしたが、リサイクル本が5~6個の段ボールに入れられて「ご自由にどうぞ」とあったので、面白そうなのを何冊かもらってきました。みんな20年以上前のものばかりでしたが、けっこう面白く読めました。矢崎泰久の対談本では金子光晴のところがなかなか過激でよかったし、(ゴンチチの)チチ松村の旅の話は「悲哀のパリ日記」の中のウン○話は笑うに笑えず、真に迫ってくるものがありました。期待していなかったせいか、なんだか得した気分になりました。

 

 ミャンマーで警察や軍部に立ち向かう丸腰の民衆の話とかニュースで見聞きすると、こんなのんきなことを書いていていいのかと暗い気持ちになります。どうすりゃいいんですかね。無力だなあ…と言いながら、ブログのほうも書いちゃったので、ついついアップする次第です。

 

先輩たち

 五味太郎はいかが?って、初めて登録したNHKプラスのETV特集でふられたので、なかなかの歯応えでした、と答えました。「75歳の自分が見て、今の初等教育は100パーセントダメ。臨戦体制。突撃〜!と言われたら、そのまま突っ込んで行くような子ばかり育てていて」と、不良老年の五味さん。金魚は逃げても勿論いいのだ、と勿論俺も答えたのでした。

 そのあと日曜美術館田島征三の再放送を見ました。80歳を越えた田島征三の姿に、きのう見た映画「モリのいる場所」の熊谷守一を演じた山崎努を思い出したという、何が何やら…の話ですが、まあそういうことです。

 田島征三は、昔『土の絵本』を奥さんになる前の奥さんからもらったのが…いやその話ではありませんでした。「夏の ねぐるしい夜、ふきちゃんは ねむれないので えんがわにでた」で始まる『ふきまんぶく』は、長いこと幼い娘たちの寝床の友でした。

  

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 立春も過ぎ、なんとこれが今年初めてのブログでした。今年もよろしく。 

 

 

 今日の 1 曲は五味センパイの番組のラスト、冬の星座をバックに流れていた、トム・ウェイツの“Closing Time”です。

 


Tom Waits - "Closing Time"

 

 大学時代の沖田荘三畳間は、本当に閉じた時間クロージングタイムでした。それに比べ本家のClosong Timeは強い!

 

 

 

おむすび持って

 このところの週末は天気も安定していました。だからというわけではありませんが、おむすびを持って近場の散歩によく出かけました。明太子むすびに梅干しを添えて、コーヒーと玄米茶をポットに入れていきます。半日程度ですがいいリフレッシュができました。

 なかでも今年「発見した」藤岡の庚申山は適度な山や丘が比較的よく整備されていて、何度か足を運びました。飽きるまではまだ通いそうです。

 

 山で食べるシュトーレンとコーヒーはホッとするなあ。

 

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 この日は風が山の木々を揺らしてごうごうと鳴り、木の葉が舞いました。風の又三郎の世界ですなあ…とふと思ったりして。山すそにはすぐ町が広がっているんですけどね。ここだけちょっと別世界でした。

 

 

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 雑木林の落ち葉の道。この先はけっこうな急坂になっていました。 

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 一転こちらは市内の公園。川沿いにあります。

 

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 今年も土手のカラシナは元気です。

 

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 これは毎日の散歩コースです。まるで「六」線譜。ジョン・ケージ風に作ったらどんな曲になるんでしょうか。

 

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 その先は、雲が天の川のように広がっていました。

 

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 ちょうど真半分の昼間の月がかかっています。

 

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 グライダーまでやってきました。エンジン音が聞こえていたようなのでモーター付き? おじさんは最近耳が遠いのです。

 

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 あまり空ばかり見上げて歩いていると、首が痛くなります。

 

 

 今年は野菜が豊作だそうで、わが家もご多分に漏れずダイコンが元気に育ちました。恒例の干しダイコンです。これはキムチのもとに漬けてみようと思っています。

 

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 今日の1枚は映画「明日に向かって撃て」からバート・バカラック作曲のオリジナルサウンドトラック "South American Gateway" です。本当はニール・ヤングのWalk Like a Giantにしたかったんですが、ちょっとブログにはなじまないかなと自主規制(忖度)しました(誰に?)。

 こちらはいわゆるバカラックサウンド。自由を希求する感じが、ストップモーションで終わる映画と重なります。この先何が待っているかわからないけど、まずは飛び出してみるという感じですか。

 RIKIとしては「希求する感じ」にノスタルジーを感じつつ、たまに聞いています。 自分としては「好きな戻れる場所」のイメージかな。このコーラスのメロディラインがどうしても好きなんだよなあ。バカラックがいてくれてよかった。彼ももう92歳。今年も新作を発表したようですが、行けるところまで行ってほしい。

 


South American Getaway (Butch Cassidy/Soundtrack Version)

 

藁灰づくり

 釉薬はいつも自分で作っています。独立したときに庭先で畳を焼いて作った藁灰がかなり長く使え、そのあとも近所の農家の藁を焼いてもらったりして賄ってきましたが、とうとうストックがなくなってしまいました。

 もう簡単に藁を焼ける時代ではなくなってしまったので、いったんは市販の藁灰を買ってみましたが、細かく粉砕され過ぎていて、試しに焼いてみたもののやっぱり求めていたものと違いました。

 仕方ないので、自分で調達することにしました。農家で藁をもらうのは難しそうだったので、今回は古畳を使うことにしました。近所の畳屋さんに相談に行って窮状を訴えたところ、藁床じゃない畳も多い昨今ですが、運よく藁床の畳を分けてもらうことができました。全部で2畳半。燃やしやすいよう畳表とヘリを落とし、半分に切ってくれたのでそのあとの作業がとても楽でした。畳屋さんに感謝です。

 畳からどう藁を取り出すか。実はよく覚えていませんでした。前のときは若気の至り、強引に庭先で焼いたような記憶がうっすら…。今の家より庭が広く、周りも農家ばかりだったので、あまり悩まなかったんですが、今回はそういうわけにもいきません(時代は変わった)。

 解体法はYouTubeで研究しました。万能ノコギリで切るか、カッターで切るか。いろんな例があり悩みましたが、実は、1000円未満の大型カッター1本でうまくいきました。要は裏側の経糸(合成繊維)をカッターで切りさえすれば、あとは横糸はスイスイとはずせたのです。

 写真は裏を切って表の横糸を抜いているところです。

 

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 焼却炉も新しいのを買いました。近所に説明をして、市の環境課にも問い合わせして、静かな風のない日を選んで燃やしました。藁だけを高温で焼けばダイオキシンの心配はありません。

 

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 最初はどうしても煙と炎が出てしまいますが、じき治まります。匂いはなんだか懐かしい匂いなんですが。道行く人が不審に思わないよう、作業中は看板も出しておきました。

 

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 グレーの灰になる前、黒い灰のうちにトングでつかんで水を張ったバケツに移します。ジュジュ―。熱いので危険です。

 

 

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 これを何日か繰り返し、45リットルのバケツに5つ取れました。1つの畳は稲藁ではなく麦藁がメインだったので、混ぜずに分けておきました。イネと麦では成分が違うので、釉薬も違いが出るんでしょうか。楽しみです。

 

 

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 灰を取った翌週から灰濾しを始めましたが、中腰がなかなかの重労働で、相当腰にきました。要注意です。これは粗い篩で取ったところなので、このあと目の細かい篩に順番に切り替えていきます。お楽しみはまだまだ続きますが、このあとの話は前に何度か書いているので、興味のある人は「灰」で検索してみてください、ハイ。

 

 

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 ちょっと前のマンサクです。前回あげたときよりだいぶ黄色が濃くなっています。

 

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  いつもだとジョン・レノンの命日までは葉っぱが残っていたんですが、今年はまだ12月になっていないのに、もうすっかり葉が落ちてしまいました。

 

 

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 本日の1曲はJTJames Taylor) の “Up on the roof” です。曲はGoffin and King(キャロル・キングと元夫のジェリー・ゴフィン)

 ほんとうは最近CDを買ってしまった(LPだとなかなか聞かない)細野晴臣Hosono Houseから「住所不定無職低収入」をあげたかったんですが、いいのが見つからなかったので、御大に出てきてもらいました。客席の面々もなかなか…。

 


James Taylor sings "Up On the Roof"

 

久しぶりに筋肉痛

 昨日、今日と、庭木の剪定をしました。月桂樹を刈っているとあたりはいい匂いが立ち込めます。月桂樹の葉はいわゆる「ローレル」。お店に並べば値段がつくのに…、おまけに無農薬なんて書いて…。全部破砕して堆肥になります。まあいい匂いだけでも十分ですか。

 「RIKIさん、3万円の仕事だ~」と剪定をするといつも声をかけてくれたNさんは、姿を見なくなってしばらくたちます。この地域もポツリポツリと、おなじみだった人の姿が消えていきます。手入れを気にかけていた人の庭が、草ぼうぼうで木は伸び放題になっているのを見るのは、なんとも言えない気持ちです。

 

 今年は剪定ばさみも2種類増やして気合いを入れて取り組みましたが、1日でどっぷり疲れ、今日はあちこちが筋肉痛です。サロンパスを腕にペタペタ貼りました。それでもめげずにまだまだ剪定の日々は続きます。木が多すぎる上に塀ぎわにありすぎる! 誰だ、植えたのは!(半分は自分)

 

 

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 散歩の途中で見かけた猫ちゃんズです。網戸の頃に撮りました。いつも二階の窓辺で散歩する人を眺めていました。アンテナのケーブルがちょっと目障りですが、まあそこはそれ…。暖かくなるころまた会えるかな。

 

 

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  ブログをサボっているうちに、すっかり秋も深まっていました。庭のマンサクも色づいて、今年もあと2か月を切りました。

 

 

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 散歩の途中の赤い実はピラカンサ(ス)だと思い込んでいたら、実はクロガネモチのようです。葉っぱが少し違います。ネットで調べて知りました。気の早いことにすっかりクリスマスカラーです。

 

 

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 うちの家庭菜園で今年初めてサツマイモを作ってみました。これはサツマイモの柔らかい茎です。テレビで食べられると聞いたので(戦時中はよく食べられたそうです)、試しに食べてみました。きんぴらと天ぷらにしましたが、独特の歯ごたえがあってうまかったです。繊維もあまり気になりませんでした。

 

 

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 色の取り合わせがかわいかったので、庭の収穫を並べてみました。今年の柿は全部葉が落ちて、ほとんどダメでした。かろうじて4~5個食べたかな。ちょっと見ないうちに鳥もつついていたし。黄色いのはボケの実です。以前はジャムにしたこともありましたが、このところはパスしてます。

 でもダイコン(ミニのではなく青首のほう)は元気に育っています。今年も干しダイコンを作るつもりです。写真はまたいずれ。

 

 

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 きょうの夕焼けです。明日はいい天気になるのかな? 南はぐずつくらしいけど。

 

 

 今日の1曲は前にもあげた、ベイルート(バンド名)の「Perth」です。皆さんよかったら、これを見てひと踊りどうですか(笑)。

 


Beirut - Perth (OFFICIAL VIDEO)

 

 

地味すぎる? イシミカワ

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 この間までTシャツだったのに、この変わりようはなに? 仕事場でトレーナーを着ていたのですが、きのう、きょうはあまりにも寒くてダウンのベストを重ね着して削りをしました。

 寒そうな仕事場です。時代モノのラジカセが写ってますがこれはもう使っていません。別の古いラジカセからラジオを聞いています。TBSラジオは番組の改編が続いて、せっかくなじんできたのになんだかなあ…という思いです。社会的な問題を話題にする番組がどんどんなくなってきている気がします。そういうなか、夜の番組から引っ越してきた荻上チキは、冷静によく頑張っていると思います。朝の毅郎さんもね。

 

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 こんなに寒くなる前に撮りました。空が青くて秋だなあという気分の頃でした。この赤とんぼはここが気に入ったようで、近づいてもちっとも動かず、いったん飛んだあとにこの棒の先端にまた舞い戻ってきました。この寒さのなか、どうしてるんでしょうか。

 

 

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 よく見かける青い実です。葉っぱは三角で、茎にはとげがあってあちこちに張り付くツル性の植物です。

 

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 こんなふうに、今年はほとんど葉っぱが落ちてしまった柿の木にからんで乗っ取っています。かわいいキツネのお面にも似てますね。さぞかわいい名前なのかと思いきや…「イシミカワ」というんだそうです。うーん…あの鋭いとげを思わせるような、もう少しキャラの立ってる名前がよかったのになあ。

 名前は地味ですが、生薬として解熱・下痢止め・利尿に使われるそうです。

 

 今日の1曲はThe Cyrkle (ザ・サークル)の「レッド・ラバー・ボール」です。初めて聞いたのは中学生のときです。昔から、そして今でもずっと好きな曲の一つです。大人になってからベスト盤のCDを買って持ってはいるんですが、久しぶりにTBSラジオジェーン・スーの番組、高橋ヨシ君選曲で聞いて、「おっ」となり、ラジオで流れてくるのはなんかいいなあと。

 この曲を懐かしく思ったり、初めて聞いていいなあと思ったりする人がどこかにいるかな。

 


The Cyrkle - Red Rubber Ball (1966)