RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

「解体せよ」とアイラーは言った…か?

 渋谷駅の南口を出て歩道橋を渡ったところにメアリ-・ジェーンという

ジャズ喫茶があった(今でもあるはずだ)。学生時代2食を1食にして

小遣いをため、たまに行っていた(バイトもしないダメ学生だった)。

独特の暗い感じで、まあカッコつけていたというわけだ。

 フリージャズの洗礼を受けたのも、まずここだった。体調のいいときは

確かに体のどこかで確かに「破壊せよ」「解体せよ」という声がどこからか

聞こえたような気がするが、錯覚だったかもしれない。まあ、ほとんどは

寝ていたような気もする。
       
 アイラー(アルバート・アイラー)は、CDで持っているのは『Spirits

Rejoice』1枚だけだ。

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 以前、聞いたことがあって気になっていたのだが、アイラーがフリーフォーム

でなくゴスペルだけを吹いているレコードがあるらしい。世の中がLPから

CDになったころに、レコード屋で調べたことがあったが見つからず、そのままに

なっていた。

 なんでだったのか、それを突然今頃思い出した。調べてみたら、それはLPの

時代では『Swing Low Sweet Spritual』、

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 CDになってからは『Goin' Home』という

タイトルになっていた。

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 が、今はどこも品切れで手に入れられない。となったらどうしてもほしくなって

きた。聴いてみたい。今から40年以上も前のアルバム。入手の方法はないものか。

 なぜ、こんなに聴きたいと思うようになったのか。思い当たる節の一つや二つ、

実はある。しばらく教室にまで通ったのに今は眠ったままでいるテナーサックスが、

わが家にあるせいかもしれない。周りを気にせずもういちど吹いてみたい。田舎も

建て込んできて、なかなか思い切り音を出せる所がない。