RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

東京新聞から

 今日の東京新聞にあった「こちら特報部」は、8日の野田首相の詭弁を弄したあの演説についての
 
いわゆる識者の感想で、これがなかなか読ませる内容だった。
 
 なかでも宮崎学の「薬物をやめられない言い訳を滔々と主張する薬物依存者の姿に似ている」「電力
 
供給が足りないなら政治の力でその分の需要を抑えればよい。国民に対する恫喝でしかない」ってところ、
 
高村薫の「野田首相は電力会社の広告塔であり、ただのしゃべる人形だ」あたり、まさに同感だった。
 
柄谷行人「よくもあれだけ空疎なことが言えたと思う。『国家を守る国民を犠牲にする決断をした、本当は
 
国民のことを考えてはいない』っていうべきだ」。まさにその通り。(首相発言の)「勘違いおさらい」という
 
特報部によるまとめも鋭かった。東京新聞は火曜にも「メディア観望『ムラからの脱走』」という署名記事を
 
のせていたが、あの潔い文章もよかった(『ムラからの脱走」で検索するとちゃんとうってくれている人の
 
ブログが出てくるので、見てください)。
 
 しかし、書きたいこと、言いたいことは山ほどあるのに、ああ、時間がない、文章力がない。この間に
 
どんどん日本が気に入らない方向に進んでいくのが許せない。ふがいない。忸怩たる思いとはこの
 
ことか。
 
 
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 5日に亡くなったレイ・ブラッドベリ、近刊『ブラッドベリ、自作を語る』の中で自分の死について語って
 
いるらしい。「埋葬は火星で、墓石には注意書きをそえてもらいたい―『献花はたんぽぽにかぎる』。」
 
いやあ、最期まで詩人だったなあ。
 
 
 オレの場合は墓も献花もいらない。小さい野の花入れにカタバミを入れてくれ、ってか(ピンクでも
 
黄色でも可)。
 
 レイ・ブラッドベリよ、さらばじゃ。