災い転じて福となせるか
耳を振ると不思議な音が聞こえるようになった。ガサゴソガサゴソ、カサカサ、カサコソ…
まあ、なんでもいいんだけど確かに聞こえるし、どうも大きくなってきた気がする。
オレ自身は長い耳毛じゃないかと思ったんだけど、見てもらうと何も見えないという。
やれ、できものじゃないか、外耳炎だ、内耳炎だ、なんたら中耳炎の水が出てるんじゃ
ないかなどと、外野があまりうるさいので、久しぶりに耳鼻科へ行った。
待合室でしばらく前に買った、横尾忠則の『病気の神様』を読んでいたら、
60ページまで進んでしまったが、病気が転機になってそれがよい何かを呼び込む
みたいな展開で、まあ少し元気づけられて診察室に入った。
で、結果は…。髪の毛だった。2.5センチくらいありそうな髪の毛。「ほらほらこれ
ですよ」と見せられた毛はやけに黒々としていて、白髪の多いオレはびっくりしてしまった。
床屋ででも入ったのかね。記念に貰って来ればよかったかなと思った。なにしろ約2か月
くらい(!!)悩まされていたもんで。でも、答えが出た日はなんとなく明るい気持ちになった。
長く居すわっているといえば、このカエル、仕事場入口に張り付いたまま2週間以上。
前の玄関にいたやつとは別のらしいんだけど、全く動く気配がない。死んでるのかと思って
触ってみたらヒクヒクと少し反応する。でも動かない。何でこんなにここが気に入ったのかね。
まあいいや、気のすむまでいてくれたまえ。
今日は、前橋文学館まで、朔太郎賞を受賞した鈴木志郎康の展示をのぞきに行った。
午前中だけですっと帰ってくるつもりだったのに、思いがけず長居をしてしまった。
というのも、入館者はオレたち二人だけ。細かい字のパネルをすみずみまでじっくり
読み込んで、ついつい時間が経ったのだ。帰りに図録を買ってみたら、その中に全部
時間をかけて読んだ内容が書かれていた。でも、会場で読んだほうがインパクトある
かな。まあ、面白かった(30日まで)。
遠そうで近い。近いようで遠い。でも思っていたよりは近かった。何が?
帰ってきて、さて仕事と思ったら、この間やった何日分かの仕事がダメになって
しまっていた。
乾燥中、こんな風に割れてしまうのだ。たまにあるけど、これだけまとめて割れたのは
珍しい。どっと疲れが出た。原因究明してやり直すか。これはもうやめるか。なかなか
しんどい(これは何だかよくわからねえなあ。そういうやつ作ろうとしてます。へへへ)
おまけに夕飯のとき、何とチビムカデに足の指をかまれてしまった。この夏はヤスデや
ゲジゲジがわんさか出てきたんだけど、おいおい、とうとうムカデかよ。
ということで、なんとも災難の多い1日になったが、このぐらいの災難はな。
明日も仕事だぁ。