RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

ルーシー先輩

 個展があって東京に通いなれたというわけじゃないが、終了間近のルーシー・リー展にギリギリ
 
セーフで行ってきた。国立新美術館、もちろん初めて。地下鉄の駅から直通だったので、外観も
 
わからず、いったいどんな建物だったのやら。入ってみれば、まあ人がうろうろしてること。
 
ルーシー・リー展だけじゃなく他にもいろいろ展示があって、こりゃ美術館のアウトレットか。
 
 中を歩いている人の7割は女のひとだったな。美術館は今やおばさんの一大リラクゼーション
 
施設か。何となくおじさんは肩身が狭かった。おまけにルーシー・リー展ときちゃ、8割以上が女性
 
で、カルチャー通いが高じて、第2、第3のルーシー・リーを目指すおばちゃんたち(若い女性も)
 
の熱気でムンムンしていた、ような気がした(いやつい口がすべったけど、皆さん真剣なことは
 
当然承知しております。へへへ)。
 
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 デイビッド・アッテンボローのインタビューフィルムがくり返し放映されていたんだけど、その中で
 
ルーシー・リーが、「バーナード・リーチに認められないと売れないのよ」といったセリフが妙にリアルな
 
感じがしたなあ。
 
 13~14年間も組んで仕事をした、年下のハンス・コパーがルーシー・リーと同じユダヤ人だったのも
 
時代を映しているようでうなずける。まあ、それきりじゃないんだろうけどね。
 
 作品は見てよかった。詳しい説明は省くけど、行ってよかったな。誤解されそうなんで人には言えない
 
けど、なんだか自分と似ているような部分も発見した。ルーシー先輩、尊敬しとります。
 
 出口で2,500円にしてはずいぶんお得感のある図録を買って、あとは一目散に家路を急いだ。何しろ
 
一人(一匹)さびしく待ってるやつがいたもんで。電車の中は梅雨時の湿気と熱気でまたもやムンムン
 
だったとさ。