地場産へっぽこリース
今年もまた、こりずにヘクソカズラのリースをつくった。散歩の途中で、前々から目星をつけておいたのだ。
ヘクソカズラは秋の日をあびて、黄金色に輝く実がとてもきれいだった。誰かここで草刈りでもしなきゃ
いいがと思いつつ、刈り取るその日を待っていた。おじさんが暇を見つけてつくるんだからへっぽこ
(クリスマス用に鉢植えを買って、それを地面に下ろしたらでかくなることでかくなること、そのうちに
屋根のてっぺんを越えてしまった。あとあと騒ぎのもとになりそうだけど、おら知らね)、玄関の西洋ヒイ
ラギ、サンシュユの赤い実、シロヤマブキの黒い実。今年は西洋ヒイラギの赤い実がほとんど生らな
かったし、たくさん生ったサンシュユのほうは少しピークを過ぎてしなび加減。それでもいいや、何しろ
地場産、地場産。うちにあるものだけで作ろうと思った。
できあがったへっぽこリース。一人悦に入ってうっとり見ていた。とはいえ、ドアにかけるのははばか
られたので、ドアの脇に飾ってみた。くる人は誰もリースに言及しない。誰もリースだと思えないのかも。
なんか変わった宗教でもやっていると思われたりしてな。ちょっとさびしい。
飾った翌日、サンシュユの実が地面に落ちていて、玄関のタタキに鳥のフンが落ちていた。鳥には
けっこう受けたらしい。
ケニー・ランキンの『A Christmas Album』から。
ケニー・ランキンは70年代のシンガー・ソングライター。このアルバムは自主制作だったそうだ。
なかなかあったかくていい声だ。
実は、今年のクリスマスCDは早々とチャーリー・バードの『Christmas Carols for Solo Guitar』
を買ったので(こっちもしみじみしていて、静かな夜に聴くと……さみしくなります(ハハハ))、こっちは
来年用に買っておくかな。
では、みなさまよいクリスマスを。