RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

宗麿とニール・ヤング

 先日、ふと石黒宗麿のことを思い出し、作品集をひっぱりだした。いちばんカネのない時期に、エイッと大枚

はたいて思い切って買ったものだ(約30年くらい前で5,600円)。

宗麿のことを知ったのはいつごろだったかなあ。映像で観た覚えがある。昔の日曜美術館か? まだ

焼きものをするなんて思ってもいなかったころだ。細部は覚えてはいないんだけど、非常に記憶に

残っている…って変な展開だな。つまりすごく印象深かったことを覚えている。

石黒宗麿は絵で言えば南画(オレの勝手な思い込みだけど)。自由闊達・飄逸・洒脱・遊び心がある…

ボキャブラリーが少ないのがもどかしいんだけど、「とらわれない感じ」「極めるんじゃなくあれもこれも」

ってのかなあ(でも本当は極めてる)。 釉薬の調合もいわゆるひしゃく合わせで(名前のとおりひしゃくで

アバウトに計る)、きっちりはしていないんだけど、押さえるところはちゃんと押さえているそのすごさ。

線1本が、すごく伸び伸びしてるよなあ。

この本の解説は乾 由明さん。目のつけどころがいいというか、勘所を押さえていて、これもまたいい。

宗麿の作品には詩の趣があったんだそうだ。「展覧会用のこけおどしの作品を嫌った」んだそうで、壺に

しても20 cmどまり。「石黒の作品は未完成」「作品同士がつながっている」…など、石黒の性格や暮らしぶり

など含め、作陶のありようと魅力がよくわかる。



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よき先達がいるということは幸せなことだ。


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…と、久しぶりに感動していた日、こちらも久しぶりにYouTubeニール・ヤングの姿を見た。イギリス

グラストン・ベリーでのライブの様子。兄さん、ハゲ長(ハゲの長髪。オレの場合はハゲ短か?)で

頑張っていた(相変わらず終わりがくどい:笑)。やっぱりいいよ。兄さん、その調子で頑張ってくれ。

よき先達がいるのは幸せなことだ。



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・・・とホタルガが言った…という話は聞きません。玄関ドアに張り付くホタルガ。「よし この白いラインを

作陶に生かしてやろう! とRIKIは啓示を受けて新作に取り組んだのであった。」という安いドラマの

ような展開もありません。




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でも、自然の造形はなかなかいいやね。