『State of Mind』 ラウル・ミドン
作業場の南側に、吊り棚がほしいとずっと思っていて、この何日かでとうとう
着手した。修行した窯元にあったような、天井から吊って横に竹を2本差し渡し
たヤツ(あとで写真アップします)。
材料はできるだけ自前で調達するよう心がけた。とくにこの竹は、窯元を辞め
るときに窯元の竹やぶから切り出して、もらってきたものだ。とはいっても、ビ
スやら足りない角材やらで結局は1,500円くらい使った。
気になっていたといえば、「後日また」と書いてそれきりだったラウル・ミドン
について。このまま放っておくと年が変わってしまいそうなので、忘れないうちに。
智子の「ブームタウン」にゲストとしてきたとき。その卓越したギターテクニック
きたある流れを受け継ぐ人だと、音を聴いた瞬間に感じた。
彼らに共通するのは視覚障害というハンディ。失ったものがあるからこそ別の
感覚が必要に応じてとぎすまされ、得られた結果なのだろうか。まあ、才能と呼ぶ
しかない部分ももちろん必要だろうけれど。
盲学校の教師をしている友人から、こんな話を聞いた。砂糖や塩・小麦粉・片栗
粉・きな粉など10種類ほどの粉を、視覚障害のある先生や生徒に指でつまんで感触
を確かめてもらいそれを言葉で表現してもらったところ、結晶の形や断面の形状や
感触の違いを詳しく言い分け、何度でも間違わずに粉の名前を言い当てたというの
の口真似)を吹くところは秀逸だった。聴きながら、いまはハーピスト(ハーモニ
で口笛を吹いていたことを思い出した。口ラッパだけならオレもやってたけどな、
両方はさすがに難しい。
な。
おまけ:今日の朝日の芸能欄はリヴィングストン・テイラーが挙げられていた。
小倉エージさん、ずいぶんあったかい評だったな。