RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

オリジナル・ラヴ 『キングスロード』から、なぜか『星屑の町』

 このところ花器製作中。久しぶりにイッチンなどやっているが、なかなか勘が戻らない。

J-WaveはピストンがVacationで渡辺たすくさんがピンチヒッターだった。きょうの特集は

「親が聴いていた曲のリクエスト」。そこでオリジナル・ラヴの話になって、以前、

オリジナル・ラヴの『キングスロード』を聴いて「オレが日本の歌をカバーするんだったら

三橋美智也だな」と思ったことを思い出した。

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 といってもこのキングスロード、10曲中9曲は洋楽なんだから日本の歌とこだわるのも

おかしな話だが。田島貴男といえば「渋谷系」とよく言われるが、本人にしてみれば「関係ない」

んだそうで、オレもそう思う。音楽を「~系」とくくるのは焼きものを「~焼」と呼ぶ

ようなもんでようで、なんつうかね(だったらオレなんて笠間系。いやもっと厳密にいえば

宍戸系か。へへへ)。

 ちなみにその10曲をあげると、

1. ヒット曲がきこえる(original:It's the same old song/THE FOURTOPS)

2. 恋の片道切符(original:Oneway ticket to the blues/NEIL SEDAKA

3. タッチ・ミー(original:Touch me/THE DOORS

4. きみのとりこ (original:You've really got a hold on me/SMOKEY ROBINSON&THE MIRACLES)

5. さよなら、ルビー・チューズデイ(original:Ruby tuesday/THE ROLLING STONES

6. ダウンタウン(original:Downtown/PETULA CLARK

7. 青い鳥(original:Bluebird/LEON RUSSEL)

8. Be My Baby(original:Be my baby/THE RONETTES

9. 青年は荒野をめざす(original:青年は荒野をめざす/フォーククルセダーズ)

10. エミリーはプレイガール(original: See emily play/PINK FLOYD

 話は飛ぶが、オレの「洋楽」はクボさんちの50円床屋のラジオから流れていた『アンジェリータ』

『北京の55日』『10番街の殺人』なんかで始まったんだ。オレはかわいい「坊ちゃん刈り」

だったのさ。クボさん床屋はキツネに似た顔のオバチャンがやっていた。

 ン十年も昔、年末に家族で高崎まで買い出し(ここはなんたって「買い出し」だ(笑))に

行ったときのこと、『ダイアナ』を高崎のラーメン屋のあんちゃんが暖簾の下で歌っていて、

「あ、ダイアナだ」と思ったことを覚えている。演歌じゃなく洋楽をラーメン屋で聴いたのが

RIKI坊ちゃんには小さなカルチャーショックだった。平尾昌晃や山下敬二郎ミッキー・カーチス

あたりのロカビリー三人男(ハハハ、古い!)から知ったんだろうか。

 ここにあがっているのは、それよりは少しあとになる曲だけど、「オジサンは時間を圧縮して

過ぎた日を考える(by渡辺たすく)」そうだから、どうでもいいのさ。

 洋楽ばかりとはいうものの田島貴男は、1曲を除いてあとはみんな日本語で歌っていて

(訳詩は本人)、たぶんそこがこの時代を思い出させるんだろう。で、そのせいで「オレ

なら三橋美智也だ」と、まあそういう発想になったわけか。

 三橋美智也の曲の中でもイチオシは『星屑の町』だな。「両手を~ま~わ~し~て~~~、

帰ろ~ゆれな~が~らぁぁ~・・・」というあれ。まあ、知っている人しか知らないだろうけど、

ぐっとくるんだなあこれが。あと『達者でナ』もいいなぁ・・・。いや、あれもこれもいい。

民謡で鍛えられたあのノド、リズム感のよさ、曲調は日本的なマイナーではなく、もの悲しいん

だけどどこかに明るい明日があると思わせる、いわば哀愁漂う明るさとでもいおうか。

このあたりがいいんだなあ。まだ、朝が明るく夜が暗かった時代、一晩寝れば次の日がまた

やってくるさという時代だった。

 というわけで、オレは三橋美智也が好きなんだぁ(三橋美智也はカールのCMソング♪の

あの歌声の人ですよ)。


 『夕焼けとんび』もいいな、うん。♪そこから東京が~見える~かい・・・