RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

不思議な日

 ETV10で、須賀敦子さんをとりあげたのはついこの間の日曜だったか。

須賀敦子 イタリア追想』。あの須賀さんが学生相手に怒って、ものを投げたことが

あったという話が妙に頭に残った。まあ、怒ったといっても、文学に対する向き合い方を

怒ったわけなんだけど。で、その前の週のETV10は『永山則夫』。このときは立ったまま

1時間半、見続けてしまった。

 そのころ松下竜一さんの『豆腐屋の四季』が文芸文庫に入ったという広告を見たんだ。松下

さんの『草の根通信』は1982年から亡くなる年まで取っていたんだからだいぶ長い付き合い

だったよなあ。そういや、その『豆腐屋の四季』を主演した緒方拳もいなくなったんだよなあ。

松下さんは日本で初めて『環境権』という考え方を提唱した人。息子2人に「かん」と「けん」

娘に「きょう(こ)」と名前を付けたのは一部で有名。

 で、さらには新聞広告で亡き山尾三省さんと、今も屋久島でがんばっている奥さんの晴美さん

共著(でいいんだろうか)の『森の時間 海の時間』の案内を見たのも日曜だった。三省さんと

伊藤ルイさんに挟まれてオレがアホ面して笑っている写真はなかなかのレアものになったと

書いたらまずいか。

 みんな、いなくなっちゃったけど、いなくなっちゃったことを知っているということは

これは生きているというわけで。とうさん。。。うちのマンサクの葉が黄色く色づいて

きました。そちらはもう雪でしょうか。

 不思議な秋の日。



 彼も逝ってしまいましたなあ。



 こちらは、生きて生活している人びとが、向こうにいる。
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