Good-bye Poetry Woman
フィービ・スノウが亡くなった。1枚目の「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」を聴くと、このビブラートの
かかった透明感ある(ともちょっと違うか?)独特の声が、「あの時代」のにおいを作っていたなあと思う。
俺たちも、同じ時代の何かを一緒に呼吸していたんだろうなあ。
初めて聴いたとき、何しろこの声が忘れられなくなった。知的な雰囲気もあって、あの時代を思い
出すと必ず出てくる1枚だし、逆にPoetry Man やHarpo's Bluesを聴くと必ずあの時代を思い出す。
3枚目のLPまで買った。3枚目の裏には彼女と彼女の赤ちゃんの写真があってフィービが優し
そうな目をしていた。彼女は障害のある子どもとの暮らしで、ずいぶん大変だったようだ。
この娘さんが何年か前に亡くなり、また活動を始めていたようだが、フィービ自身も去年の
1月に倒れ、帰らぬ人となってしまったということだ。
フィービのギターと、印象的なハープ、テナーサックスが心に残る。自分たちの時代をまた少し失った
感じだ。
ここで試聴できるので、聴いてみてください。