RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

こだまが旅立ちました

 4月1日こだまが突然倒れ、4月4日に天国に行ってしまいました。10歳と7か月

でした。あまりに不意のできごとでした。

 1日の血液検査では白血球値が高くひどい貧血で、脾臓かな…といわれつつも原因

不明。毎日の点滴で回復するかに見えましたが一進一退で、4日の朝のレントゲンで、

肺に影があるとわかりました。こだまの鼻からうっすら鼻血も出ていて、これも深刻な

徴候だということでした。先生には、いつ逝くか何とも言えないとは言われましたが、

こんなに早く逝ってしまうとは、まるで思っていませんでした。

 それでも4日は薬が効いたのか、病院から戻ると苦しい感じがだいぶ治まって、

こだまは実に穏やかな時間をすごしました。少しでもいい時間を過ごせるよう病犬

扱いはやめていつも通りにしてやろうと奥さんと話し合い、この日はいつもの俺の

仕事場で、1日一緒にすごしました。呼吸が苦しそうだった前日に比べ、穏やかな、

まるで神様にもらった1日のようだと、奥さんと話していました。この日だけは食欲も

出て、好物のさつまいもにリンゴやお菓子、肉も少し食べました(でも、奥さんの手

からでないと一切食べないのです。甘えていたのかなあ)。

 夜、すくっと立ち上がったこだまは突然玄関に向かいました。吐き気があって、

居間を汚したくないと思ったようです。玄関にある自分用の台の上にのって激しく

吐いたと思ったら、突然ぽかっと魂が抜けてしまったようになって崩れ落ちました。

あわてて身体を受け止めて大きな声で「こだま! 戻って来い!」と声をかけました。

律儀なあいつが息を2度ほどした気がしましたが、吐いたのか、吸ったのかよく

わかりませんでした。

 
 
 こだまは俺の腕の中で、あっけなく旅立っていってしまいました。




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 4月3日のこだま。ほとんど横たわっていて、トイレのときだけそろそろと歩きましたが、

それだけでも呼吸が大変そうでした。でも、顔はいい顔つきです。





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 この何日かはまるでドラマのようで、あまり現実感がありませんでしたが、娘たちも

あわててかけつけて家族4人でこだまを送ってやりました。待っている間、近くの公園

の桜がそろそろ散り始めている中を4人で散歩をしました。こんなふうに家族で散歩を

するなんて、ずいぶん久しぶりのことです。こだまがくれたプレゼントだねと、話しながら

歩きました。

 最後まで、いろんなものをたくさん残していってくれた、最高のヤツでした。