夏の虫・夏の梅・小玉スイカ
これだけ毎夏律儀にやってくると、これはもう家族? ペット? 知らぬ間に情が少し湧いてきます…というのは「うちのヤモリ」ヤっちゃんの話です。今夜も台所の窓に張り付いています。勝手口の戸をさっきガラッと開けたらサササッと消えたのですが、1時間くらいしたらまた現れました。写真を撮るとフラッシュにびっくりしてまたどこかに隠れてしまうので、今夜はやめておきます。
今年の夏もかわいい生き物にけっこう遭遇しています。これはまだ大人になりきっていない若いカマキリです。季節外れの仕事用のダウンベストやジャケットを洗濯して干しておいたら、張り付いていました。なかなかかわいい顔つきです。
まだ刺されたことがないので、クマンバチもなんだかかわいい気がします。これはスモモの木に張り付いていましたが、ちょっと元気がなさそうでした。クマンバチも暑さ負け?
夏空が戻ってきたので、梅干しはこれにて完了。壺の中に収めました。今年の梅干しは完熟梅で作ったので皮が破れやすく、1/3くらいは途中ではちみつ漬けにしてしまいましたが、お茶うけにちょうどいい味です。
今日の群馬の森です。ミンミンゼミが正しい鳴き方で「ミーン、ミンミンミンミー」と鳴いていました。今日は8月1日。コロナだのオリンピックだのがなければ、本当に気持ちのいい夏の1日でした。
帰ってきてから今年の初なりの小玉スイカを食べました。身びいきですが、ほどよい上品な甘さでした。去年は待ち過ぎて破裂してしまい残念な結果に終わったので、今年は結実から35日をきっちり守って収穫しました。
【今日の1曲】
もったいなくて紹介するのを出し惜しみしていた(笑)1枚です。ゲイブリエル・ナイーム・アモールとジョン・コンヴァーティノのアルバム ”The Western Suite and Siesta Songs" から "Tucson,Paris”という曲です。パリで音楽活動をしていたフランス人のナイーム・アモールがアリゾナ州ツーソンにやってきて、そこで活動していたコンヴァーティノに出会ったということで、映画「パリ、テキサス」にインスパイアされてつけたのかな。出だしはニルソンの「うわさの男」?と思わせますね(これはあの「真夜中のカーボーイ」ですよね)。いろいろなものにオマージュをささげているような気がします。2曲目の"Rye Grass Waltz”のほうもなかなかで、本当はこっちをあげたかったんですがYouTubeでは見つかりませんでした。
アゲハ舞う
梅雨が明けたというその日、前日とはうって変わって太陽が照りつけて、見上げれば夏空でした。10時頃、洗濯カゴをもって庭に出たら(うちの朝は遅い。世間の洗濯物が乾き始める頃にやっと干し始めます)、キアゲハが舞っていました。たぶんうちのナツミカンの木が「実家」なんだと思います。
ユスラウメのまわりに1匹(本当は1頭と数えるらしいけど匹もOKらしいので、こっちでいきます)きたら
2匹目がきて
ついには3匹目までやって来ました。
そして、そのすぐあとにはクロアゲハまでやって来ました。このクロアゲハはアガパンサスの魅力に取りつかれたように、花の1つ1つに口のストローを入れて回っていました。もうおしまいと離れても、すぐに戻ってきていつまでもくっついていました。
こちらも邪魔しちゃ悪いような気がして気を遣い、いいタイミングの1枚が撮れませんでした。これ↓もなんかみづらいんですが、まあご愛敬。
【今日の1曲】ドン・ペリスの”Day Trip” です。アルバム”Go When the Morning Shineth”の1曲めです。今日が「海の日」ということで。曲は聞きやすいんですが、この人たちは(奥さんもミュージシャン)なんとなく「違うかな」という雰囲気も実は漂います。でも、たまに聞いてます。
寝床で考えた
きのう書いた「アマルコルド」のことですが、寝ながらつらつら思い返してみたのです。「ストーリーらしきものはない」なんて書きましたが、ちゃんとありましたね。
1930年代のイタリアの小さな町、青年になろうとする彼がまあ主人公なんでしょうね。フェリーニは1920年生まれだから、ちょうど年が合います。彼の身の回りの出来事を切り取って映像化していたんだなあと、寝ながら思いました。
世の中はこれからファシズムに向かおうとしている時期です。それに迎合できない不器用な父親や、亡くなった母親のこと、憧れの女性が最後は憲兵と結婚して町を去っていったこと、説明を省いたまま深追いせずに繰り広げられていくこれらのことが重なり合って、見る者に感傷的でもなく、わりと淡々とした独特な感覚を残したんだろうな、と思ったわけです。
フェリーニがフェリーニであるゆえんは、こういうさりげなさにあるんでしょうか。よくいう、サウダージみたいな風情? …と、ちょっとエセ評論家風に書いてみました。(「道」はそんなにさりげなくはなかったような気もしますが。)
ちなみに「アマルコルド」の意味は、イタリアのフェリーニの故郷ので「私は覚えている」という意味の言葉だそうです。
【今日の1曲】
きのうに引き続き、ブルース・コバーンの"Salt, sun and time"から“Rouler Sa Bosse"(日本版タイトルは「さすらい」)です。
この曲を聴いて感じるものが郷愁なんでしょうか。今もあい変わらず好きです。
塩 太陽 時間
夜は世間並み?に例のサブスクで映画や海外ドラマをみます。この間は、若いころに見たフェリーニの「アマルコルド」を久しぶりにみました。もしかしたら何十年ぶりかも。
細部もよく覚えているように思い込んでいたんですが、再度みてみたら「おじさんが木に登って『女がほしい』と叫ぶところ」とか、「大女に迫られるところ」みたいなシーンを細切れでしか覚えていませんでした。たしかにコラージュみたいな映画でストーリーらしきものもないし、あの映画そのものが「記憶の断片」みたいな映画だったんでしょうね。若いころの自分にとってはただの「アマルコルド」じゃなくて「フェリーニのアマルコルド」を見たことが大事だったのかもしれません。
しかし「吹くんじゃないよ、吸うんだよ」のシーンはすっかり忘れていて新鮮に笑いました。寺山修二の映画とも似通った印象があって、少し上書きされていたりしていた部分もありました。
亡き須賀敦子さんもアマルコルドが好きだったそうですが、どのあたりが好きだったのか、聞いてみたかったですね。
家庭菜園のキュウリができました。といってもたくさんとれたのはほんの10日間ほど。今はもうかなり元気がありません。
30年くらい無農薬野菜を頼んでいる愛知県の「とりのさと」の便りによると、「どんな野菜でも採りごろはわずか1週間。長くても2週間くらい」とありました。
個展のお客さんに分けてもらったアガパンサスは、すっかりわが家のアガパンサスになりました。3カ所に分けて植えましたが、全部きれいな花をつけました。
【今日の1曲】
ブルース・コバーンの "All the Diamonds in the World" です。アルバム "Salt, Sun and Time" の1曲目です。1974年にリリースされました。前にも書きましたが、日本版のジャケットはこれとは違って彼の笑顔のアップになっています。オリジナルのジャケット写真については以前書いているのでこちらで。ブルース・コバーンは1945年カナダ生まれの現在76歳。久しぶりにきいたら、テンポがゆっくりなことにあれ?と思いました。世の中が変わったんだか、自分が変わったんだか。両方かな。
わが青春の(ハハハ)大事な1枚です。
緑のココロなのだ
先週の市民の森は晴れていて、みんな誰もが気持ちよさそうでした。
きょうも小雨降る公園を歩いてきましたが、傘をさして歩いたので今日の分の写真はありません。今日の公園にはとてもきれいな青いアジサイが咲いていました。うちの庭のアジサイもそろそろ咲き始めましたが、これも写真はありません(笑)。
わが家は表も
裏も
緑であふれています。これから暑くなると剪定がたいへんです。オレンジ色に見えるのはキイチゴです。実はほとんど鳥が食べるので人の口には入りません。その代わりユスラウメ(写真なし)は鳥に負けずに収穫して、ジャムを2本と半分作りました。
ネギ坊主です。種がそろそろ採れそうですが、種をまいたらうまくネギに育つのかなあ。
名前忘れました。このブログのどこかに名前があるはずです。
おなじみの、庭のノゲシのわたぼうしです。
【きょうの1枚】B . J . トーマスの「雨にぬれても」です。つい先日訃報を聞いたので追悼ということで。RIKIが大好きな曲です。作曲はもちろんバート・バカラック。映画『明日に向かって撃て』の挿入歌です。皆さん一度は聞いたことがあるでしょう?
With Love
1輪だけ庭に生えていました。白くて可憐な感じにひっそりと咲いていました。なんという名前の花か調べるのは今回ちょっとパスしました。
季節はこれでもかとさわやかさを伝えてきます。風にそよぐ柿の葉に勝るものはないなと思います。これから、雨の季節・虫の季節がやってきます。
白い雲があって風が吹いてくると、仕事場から庭に出て柿の葉や雲を眺めにいきます。虔十公園林の虔十になった気分です。虔十ならいつまでもハアハアと眺めているんでしょうが、凡人は適当なところで切り上げます。仕事が待っている体で。
雲のある日と雲のない日。
連休中に本焼きして、窯出しです。藁灰がいい感じに出ました。今回作った藁灰のテストピースはイマイチでした。こちらはまだしばらく配合を研究しないといけません。道遠し。
困る人がいないようにするのが行政の仕事のはずなのに、困る人がどんどん増えていっている気がします。季節はさわやかですが、なんだか違う空気が漂っています。必要なのはやっぱ Love ということで。
【今日の1枚】
メロディ・ガルドーの " From Paris with Love" です。
若葉の季節
黄花ホウチャクソウが今盛りです。この花はいちばんいい時にうつむいて咲きます。奥ゆかしいというか拗ねているというか。犬は飼い主に似ると言いますが、植物も似るんですかね。
つぼみの頃(幼少時)は上を向いていたんですが。
成長するにつれうつむきがちになります。オレは空も好きですけどね。
フキもいまが旬です。うちのは格別うまいと毎年思います。
こぼれ種で育った山椒は、木の芽の佃煮にしました。
若葉はどれもきれいですが、この時期の柿の若葉は本当に美しいと思います。青空をバックに陽を受けたみずみずしい黄緑の葉を見ると、なんとなくうれしくなります。
報道の自由ランキングが67位、ジェンダー・ギャップ指数が120位。他人の評価なんでしょうけど、それにしても日本はさみしい国だな。
【今日の1曲】
ニューメキシコ州のロスアラモス(原爆の製造地)の近くの町の名前です。この曲には関係ない(たぶん)ですけど。