RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

灰を濾す

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今日は涼しかったので、前々からやろうと思っていた灰濾しをした。
灰は、シイタケ栽培に使った後のほだ木(ナラ)の灰。
ポリバケツに灰と水を入れて攪拌し、少し待ってから上に浮かんだ木屑や燃え残りの炭などをふるいにかけてとり除いていく。同時に、最後にバケツの底に残る砂や不純物もそのたびごとに捨てていく。ゴミ用のふるいはホームセンターで買った園芸用のふるいだ。
このあとメッシュを30→40→60→80と少しずつ上げていき、80まで通したところで一応作業は終了。
このあとは日にちをかけて、攪拌と沈殿を繰り返しながら上澄みの水を取り替えていく。
手につけたときヌルヌルしなくなるまでが、完了の一応の目安になる。つまり灰のアルカリ分を除くわけだ。
染色家は逆に、このアルカリ分の多い液のほうを媒染液として使うらしいが。
RIKIはこの作業には1~2ヵ月かける(たまには忘れて、半年・1年放っておくこともある)。

完了後は、布袋に入れてぶら下げてこの灰の水気を切り、そのあと広げて天日乾燥して、ようやく釉薬の原料として使えるようになる。

久しぶりにこの作業をやったが、腰がまだ本調子ではなかったため、若干仕事に手間取った。
こだまも周りをうろついて、初めての灰濾し作業を興味深そうに見ていた…と言うのはウソで、ただただ遊べ遊べとボールを持ってきたり、石をがりがりして、勝手にやっていた。

焼きものは、まさに手間仕事だ。今日は涼しくて助かった。