RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

オレも…ズレてる?

 朝日の文芸時評、4月から斎藤美奈子になって近頃は痛快だ。世代が

一緒だからというわけじゃないんだろうけど、感ずるところが似ている

気がする。今回は、吉本隆明文芸春秋での「『蟹工船』と新貧困社会」の

発言を「ズレている、寝ぼけている」と言いきっている。たしかに詩を

書いていたからといって、いつも的を射ているわけでもない。しかし、

どんなに寝ぼけているのか、もとの文章を読んでみたくなったのは、ある

意味逆宣伝の効果か。でもあの文春だからなあ。

 そういえば同じ詩人(本人いわく現代詩作家)の荒川洋治も最近は面白く

ない。火曜朝のTBSラジオを時々聴くんだけど、近頃はネタがいつも何かの

焼き直しだ。この間は朝日の記事紹介そのままで驚いた。自分の暮らしから

出てきた本音を聴いたことがほとんどない気がする。

 荒川さん、本も講演会もよかったのになあ。『視点・論点』が、少しズレて

きたんじゃないですか。