RIKI舎―雲とマンサク

写真と音楽と身の回りのことなど(消えたYahooブログ「RIKI舎―陶をめぐる日々」から引っ越してきました)

音楽 思い入れ思いつき思い込み

あ~あ、終わっちゃった(バカラックのコンサート)

バカラックのコンサートに行ってきた。イージーリスニングと言わば言え。でも、そんなの 関係ねえ。バカラックはオレが生きている限り永遠だ。年寄りの足腰だったけど、瞳は 青年のように輝いていた。 …と、スイスイと会場に着いてコンサートを楽しんだかの…

バカラック

さっきバカラックに会った。前に会った時より「大人」になっていた…といってもテレビ画面で だけどね。 今の大統領は誠実でないと言っていた。世界に混乱をもたらしただけだと。 最後に、あなたの好きな曲をと請われて彼は『This guy in love with you』の短…

ジョー・パス 『ヴァーチュオーゾ』

コタツに入って、「コタツだコタツだ」と嬉しくウトウトし始めると、 必ずそばにやって来てベロベロと顔をなめる「顔なめ」がいる。夏の間は 糠味噌の糠の入ったカメをなめる「糠なめ」だったんだけど、冬になったら 「顔なめ」になってしまったのは――そうです…

バカラック来日:でも来年

今キャロル・キングが、来日中だ。3人の競演で、会場は10代から60代 までの幅広い層のファンで一杯になったらしい。 キャロル・キングのステージの時には(ピアノの弾き語りだったようだが)、 「その」世代の人たちは落涙ものだったそうだ。ああ、オレ…

誤解してた

先日、唐突に「アワーグラスって何のことか知ってた?」と聞かれた。 ジェイムス・テイラーの1997年のCDに『アワーグラス』というのがある。 タイトルはつづりなど見ずにいて、アワー:私たちの グラス:草 ⇒ 草や植物の営み に自分たちの人生を重ねて歌っ…

盛夏(たぶん)

暑い。連日35℃超えである。 仕事への気持ちが萎える。 草むしりは汗が出る。 汗が出て冷たいものが飲みたくなる。 冷たいものを飲むと眠くなる。 昼寝して1日が終わる。 WELD!! 吹き来る風が、お前は何をしてきたと問うた。 ナスの逆上がり。 もう…

『ボッサ・アンティグァ』

梅シソご飯を食った。ちょっくらうっとうしい日が続いているけど、ポール・デスモンドと この梅シソご飯で少し元気が出た。梅シソご飯は、炊き上がったご飯に自家製の梅干しと 庭のシソを刻んで混ぜただけの簡単ご飯。 ポール・デスモンドの『ボッサ・アンテ…

ブラックホーク その2 「この世のデーヤモンド」

「ブルース・コバーンの前でソーラン節を歌ったという話」 1977年、カナダのシンガーソングライター、ブルース・コバーンとマレー・マクロクランの初来日コンサートライブを、またまた渋谷の、パルコ(たぶんそうだったと思う。ジミー・クリフもパルコだった…

熊谷の奇跡

今聴いても『フィルモアの奇跡』は青い。ジャケットはまるで『青の時代』だ。 ロック思春期というか変革期というか、確かに時代も青かった。 マイク・ブルームフィールドがイケている。ジャケットのマイク・ブルームフィールドは クリント・イーストウッドの…

PHISH: ジャムパンも好きだけどジャムバンドもいい味だ

PHISHを初めて聴いたのはずいぶん大人になってから、というかだいぶトシを くってから。ピーターさんの番組でだった。土曜の朝で、寝ぼすけのオレは 布団の中でうつらうつら聴いていた。が、ギターソロになったときに 「ん? ジェリー・ガルシア(故人)か?…

ブラック・ホーク 1 : ジョン・ミラー

初めて聞いたのはブラック・ホークだった。 伝説のロック喫茶と言われてはいるが、コーヒーは苦いばかり、イスのすわり 心地も悪く、夏は音楽がやむと空調の大きな音が聞こえる店が、渋谷百軒店、 「ムルギーカレー」の2~3軒先に確かにあった。本当はいつ…

ヴァン・モリソン: 太っちょおじさん現る

Live at the Grand Opera House - Belfast Irish Heartbeat Avalon Sunset Hymns to the Silence 奇しくも80年代の終わりから90年代の初めにかけての4枚を選んでしまった。 まあ、好きな4枚ということで。最初の2枚がLPで、あとの2枚がCDだ。このあたり…

『カミング・アラウンド・アゲイン』

このところいいなと思っている曲がある。サイモン・ウエッブの『カミング・アラウンド・ アゲイン』だ。ちょっと鼻にかかった男っぽい声で、フォーキーな生ギターの音、ところ どころ聞こえるハモンドオルガンの音とスクラッチ音、バックのスウィングアウト…

「解体せよ」とアイラーは言った…か?

渋谷駅の南口を出て歩道橋を渡ったところにメアリ-・ジェーンという ジャズ喫茶があった(今でもあるはずだ)。学生時代2食を1食にして 小遣いをため、たまに行っていた(バイトもしないダメ学生だった)。 独特の暗い感じで、まあカッコつけていたという…

茶の間の幸せ

クリスマスイブの夜、久しぶりにポール・デスモンドの『イージーリビング』 を聞きながらブログをしたためている(わが家にはリビングと呼ばれるものはなく、 居間で、それも暖炉などはないのでコタツで)。このアルバムはアメリカの中産階 級のリビングだけ…

『State of Mind』 ラウル・ミドン

作業場の南側に、吊り棚がほしいとずっと思っていて、この何日かでとうとう 着手した。修行した窯元にあったような、天井から吊って横に竹を2本差し渡し たヤツ(あとで写真アップします)。 材料はできるだけ自前で調達するよう心がけた。とくにこの竹は、…

ジェームス: テイラーじゃなくモリソンのほう

先週はU2が出た今日タモリのミュージックステーションに、ジェームス・モリソンが出演 するもよう。つきましては、興味のある方ご一見あれ。 写真ではなかなかの美形かと。詳細は動く絵と彼の声でお確かめください。前に載せた 「813の会」は依然会員募集…

813の会

今日も例のごとく仕事をしながらJ-Waveを聞いていたら、ゲストで生出演の ジェイムス・モリソンが、「誕生日は8月13日」と言ったので、「おっ」と 思った。そうかそうか、同じじゃないか。オレとこだまとジェイムス・モリソン。 3人(?正しくは2人と1匹…

スカパラ ライブ 後編

スカパラのライブは、客席は後ろの方まで結構埋まっていたようだった。 始まりから当然スタンディング。おじさんは、ホントはこれがどうもね。人の目 がなけりゃ乗れるんだけど、自意識がジャマして乗れない。自分が解放されていな いっつうことか。でも、座った…

スカパラ ライブ 前編

いやあ、今日まで疲れが残ってしまった。やっぱり年かなあ。 19日の夜、スカパラ(東京スカパラダイスオーケストラ)のライブに行ってきた。 スカパラのライブは2度目。前回、今回とも詩の同人誌『雲の巣』を一緒にやって いるAさんに誘われたのだ。ウチにこもっ…

トッド・ラングレン 『サムシング/エニシング?』

先日トッド・ラングレンのベスト盤を買ってしまった。これでトッドのベスト盤は2枚目。 彼の、初期のバラッドのメロディラインが好きだ。ベスト盤は確かに抵抗があったが、トッドは 間口が広すぎて作品に波がある。ポップセンスのある選曲のベスト盤は,彼の…

グレッチのホワイトファルコン:ニール・ヤング『渚にて』

池袋のヤマハ(今もある?)のショーウィンドウに、グレッチのホワイトファルコンがあった。 30年も前の話だ。それが今も忘れられない。確か三十何万っていう定価が出ていたと思う(なん で池袋に行ったかというと、このときマッド・エイカーズが来ていて観に…

リヴィングストン・テイラー 『自転車と僕』 と 『Liv』

布団を敷きながら、久しぶりにリヴィングストン・テイラーの『自転車と僕』を聴いたのが3・4日前 のこと。次の日、いつものようにJ-Waveを聞きながら仕事をしていたら、6年ぶりにリヴィングストン・テ イラーが来日するというCMが流れて、そのタイミングのよ…

番外編 『木綿のハンカチーフ』考

J-Waveでいま、『100年後に残したい曲』というキャンペーンをやっている。先日聞いていたら、今注 目を浴びている現代美術作家の束芋が挙げていたのが『木綿のハンカチーフ』で、へえ、と思った。その あと、「曲は知っていたけれど、詞はあまり意識していな…

ローラ・ニーロ 『The First Songs』

ローラ・ニーロのWedding Bell Bluesを初めて聴いたのは、中学生のころ。ラジオから流れてきたピア ノのイントロ部分を聴いたとたん、忘れられない存在になった。黒人音楽をルーツに持つあのメロディラ イン・声・ピアノの音・ニューヨークの空気と早熟な少女を…

ニール・ヤング 『Living with War』

正確にはきのうになってしまったが、15日は敗戦(あえて敗戦という)の日。「参拝」のことばが「産廃」に聞こえてならない1日だった。誰も見て見ぬふりの厄介な問題だが、どちらも目をそらさずきちんとカタをつけなくてはいけないところが、よく似ている。 …

ザ・バンド

ザ・バンド 『Music from Big Pink』 1968 なぜ、きょう突然この1枚を思い出したんだろう。 やっときた夏→夏はやっぱりロード・ムービー→ロード・ムービーなら映画「イージー・ライダー」→「イージー・ライダー」の挿入歌『The weight』(ダサいBone to Be W…

久しぶり

ジェネシス「静寂の嵐(Wind and Wuthering)」1976 好きでよく聞いていたが、LPを傷つけて以来、いつも同じところでノイズが入るのが気になって二十年以上聞く気になれなかった。 CDが出てきてからずっと欲しいとは思っていたが、LPがあるんだからという…

シカゴ IV

中学から高校にかけ、とにかくブラス・ロック(当時はそうよんでいた)が好きになった。 シカゴとブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ(略してBS&T)がその代表格だった。シカゴはいわゆるラディカルなグループとして登場してきた。BS&Tのほうは、元…

k.d. lang

"hymns 49th parallel" 表現の深さを感じさせる声がしみる。 なぜ、カナダのミュージシャンの曲だけを集めたのか。アメリカに対するこだわり。49度線から北の自分の国に対するこだわり。愛国心などという言葉とは違う、いろんな思いを込めたのだろう。 1曲目…